「もちろん!!」


ルウコは喜んで続けた。


「ねぇ、ツナミ。明日、ママにお手紙書いてくれない?」


「明日?」


ツナミはキョトンとしている。


「うん。明日。ママもツナミにお手紙書くから。約束ね」


「でも、明日幼稚園だよ」


「ママが元気になるまでお休みしようか。お父さんもお休みするから」


ボクが言うとツナミは「うん!」と頷いた。


「ソウちゃん、明日、便箋買ってきてくれない?」


ルウコに言われて「わかったよ」とボクは答えた。



「ところで・・・」


ルウコはちょっと不思議そうに言った。


「ツナミはどうしてお父さんの事『父ちゃん』って呼ぶの?」


「え?ママが父ちゃんの事、『父ちゃん』って呼ぶからでしょ?」


「え?あたし?ソウちゃんの事そんな風に呼んだかな?」


ルウコがボクに聞くと「ほら!」と言われた。


「今、父ちゃんって言った」


しばらくルウコは考えてから笑い出した。


「ソウちゃんが『父ちゃん』に聞こえるのね。あははは、おっかしー」