HRが始まって、眠い目をこすりながらも意識は後ろの席に集中していた。
カサカサ紙の音が聞こえるだけでも、口から心臓が出そうになる。
(見てるのか…?)
怖くて後ろを振り向けない。
よし、寝たフリをしよう!そう決めて、机に突っ伏そうとしたら…
トントン、と背中を叩かれた。
恐る恐る振り返ると、ルウコが満面の笑みでボクを見ていた。
「ソウちゃん、おはよう」
「あ、うん。おはよう」
ぎこちなく返事をした。
そんなボクにルウコはルーズリーフを見せた。
ボクが書いた手紙だ。
「ありがとう。すっごい嬉しい」
笑顔で言うルウコに、ボクは焦って言った。
「ば…っ、お前、ルウコ!何やってんだよ、恥ずかしいからしまっとけよ!」
ルウコはキョトンとボクを見てる。