「ま、オレに似てバカだったら学校にお願いしてしばらく『つなみ』ってひらがなで書かせてもらえば?」


考えてもルウコはこの名前が相当気に入ってるみたいだからいいと思った。


「バカな子になるわけないじゃない。あたしの子供なのよ?ソウちゃんみたいに授業中グースカ寝る子には絶対なんないわよ」


ルウコが文句を言う。


「わかんねーぞ。女の子は父親に似るからな。バカ決定だな」


ボクはルウコの隣で寝ている我が子を見て笑った。

それからそっと抱き上げて「あたしバカな子ー」と歌ってみた。


「やめてよ!本当におバカになったらどうするのよ」


そういうルウコも笑っていた。


「バカなんだよなー、で、ママみたいにすぐ怒るんだよ、ツナミは」


「あたしは怒りません。ツナミはソウちゃんみたいに面倒くさがりにもならないんだから」

ルウコはすっかり呆れていた。





ボク達の間でこの子の名前は『ツナミ』に決定した。