「ソウ!小学校以来だね」
待ち合わせ場所でミサはボクに笑顔を向けた。
「おー、お前あんまり変わってねぇな」
本物を見たら小学校時代と笑顔が変わらないミサを思い出した。
ミサはボクの隣のルウコを見て「ギャア!」と叫んだ。
「え?」
ボクとルウコは顔を見合わせる。
「幹太!!何この超美人!!まさかこの子がソウの彼女とか言わないよね!?」
幹太の肩をガクガク揺らしながらルウコを指差している。
「いや、彼女だけど」
ボクが答えるとギョっとした顔になってルウコに喋りだした。
「あなた、本気でソウと付き合ってるの?そんなに美人なのに?」
「うん。どうして?あたしとソウちゃんって何か変かなー」
ルウコは首を傾げた。
「ミサ、世の中にはね、変わり者ってのが存在するの。ルウコとソウちゃんがその変わり者なのよ」
明日香がミサに真剣に言った。
「ま、まぁ・・・確かに変わってるわ。あたしがルウコちゃんだったら間違ってもソウとは付き合わないもん」
ミサも納得している。
「お前ら、何気にすげー失礼だぞ」
ボクが文句を言うとルウコは笑い出した。