「うわ、ゴツイ!!」


次の日、学校で明日香がボクとルウコの指輪を見て言った。

まぁ、男のボクがしているのは別に普通だろうけど、女の子のルウコにはかなりゴツイよな。


「いいでしょ?あたしがコレがいいって言ったんだもん」


ルウコは明日香の反応にもニコニコ笑って何度も指輪をかざして見ている。


「ルウコってアクセに関しては男と感覚一緒だよね」


明日香は呆れていた。


「いいの!コレはねー、すっごく大事な指輪なの。世界一なの!!」


「はいはい。何が世界一なのよ」


「それは秘密。ソウちゃんからの素敵なメッセージがあるんだから」


「何?メッセージって」


明日香はボクに聞いてきた。


「さぁな。秘密」


ボクは苦笑いで言った。



「おい、盛り上がってるけど今日はミサと会うんだからそれ忘れないでくれよ」


幹太が不満そうに言ったから、ボクらは「はいよ」と答えた。


「2組のカップルにあたし1人だけ邪魔モンじゃん」


明日香はため息をついている。


「明日香の彼氏も誘えばいいじゃない」


ルウコの言葉に「受験生だから忙しいのよ」と答えた。