（何だコレ･･･）


一応４人で飲んではいるんだけど、サトはあたしにおんぶした格好のまま。
ミカは呆れてサトを見てるけど、男の子は面白がってる。

「ねー、サト、誰とそんなに飲んでたの？」

あたしは後ろを振り返ろうとした。

「先輩と合コンー」

振り向こうとするあたしの頭を前に戻して相変わらず髪の毛をいじっている。


合コンかよ･･･。


くっついてくれるのは正直嬉しいけど、何だか複雑な気分になった。

そんなあたしの表情を後ろから見てサトは笑った。

「あ、ヤキモチだ。な？うーちん素直で可愛いだろ？」


「まぁね。そりゃそうだろうさ」

ミカはもう知らないという姿勢で水割りを飲んでいた。

「おー、お前よくわかってるね！うーちんはオレの事大好きなんだよね」

ブっとあたしはビールを吹き出した。


（コイツ、何でこんな事言うのさ！！）


ミカはここぞとばかりにサトに言った。

「その可愛いうーちんをほったらかしなのはサトシじゃん」


（ミカ！！あんたまで！！）


あたしはやり切れない気持ちでいっぱいになった。

男の子はミカとサトのやり取りを面白がっている。


「オレ？別にほったらかしてないよ。仲良しだし」

「だけど、サトシ自身がうららをどう思ってるのかって話をあたしはしてるの」

「好きって言ったらどうする？」

「何であたしに聞くの！それはうららに言う事なんじゃないの？」

「うーちん彼氏いるじゃん」

「だったら別れさせればいいでしょ！サトシ、あんた何がしたいの！」