サトが来るまで飲みますか!って話になって、あたし達はビールの開けた。


「あんたらさ、たまには自分で飲み物買ってくるって頭はないの?」

ミカは呆れて言った。

「え?あたし買ってきたじゃん」

「うららはね。てか女は買ってくるけど、ここにくる男は誰も買ってこない」

あたしは男の子の頭をベシっと叩いた。

「いってぇ」

「今すぐ買ってこい」

あたしは冷酷に言い放つ。

「サトシに買ってこさせればいいだろ?うるせーな」

頭を押さえてまた携帯を出した。



飲み始めてかなり時間が経った。

「ちょっと、サト全然来ないじゃん!」

あたしはちょっと酔ってるせいもあって男の子の胸倉を掴んだ。

「しらねーよ。来るって言ってたし酒も買ってくるって言ったから来るよ」

ゲホゲホむせながら文句を言われた。

「うらら、酒飲むと態度変わりすぎ。暴君だよそれ」

ミカはあたしを抑えて言った。

「人に頼んでばっかりはダメ!呼びたかったら自分で電話しなさい!」

あたしの携帯を掴んで「ほれ」と押し付けた。

「ヤダ・・・」

あたしは人の前でサトと話をするのは苦手だった。
何か恥ずかしい気分になる。

「はぁ?何それ?乙女?」

ミカがちょっと怒って「いいから電話すれ」と言って、あたしが「ヤダ」を繰り返してるとピンポンダッシュ並みにインターホンが鳴った。

「これはサトじゃないよね?」

あたしが言うとミカもうなずく。

「サトシがこんなにピンポンするわけないじゃん」

ドアをミカが開けようとした途端に相手がバンっと勢いよくドアを開けた。