「何度も繰り返すって・・・、それいつになるかわかんないじゃん」

チカは呆れながら言った。


「うん。わかんないんだけど、でもあたしがサトを好きなのは絶対に変わらないと思うんだ。だから待つの」

あたしの部屋でチカはベッドに座りながら「でもさー」と不平を言っていた。


「で、彼氏どうするの?」

「別れてって言ったら怒られた。当たり前だよね。結局別れてくれないけど」

笑いながら言うあたしにため息をつくチカ。


「まぁ、怒るだろうけど。でも、うららの気持ちを一番に考えるとサトの事待つの?それしか道はないの?自分の事好きな人に大事にしてもらった方が幸せじゃない?」

チカはあたしの幸せを願って言ってくれてるのはよくわかっている。


「今は彼氏とちゃんと向き合う。キライじゃないし、好きな気持ちがあったから付き合ったんだし。でも、サトはちょっと違うんだ。何かね、どんなに時が経ってもずっと好きで大事で・・・」

お茶を一口飲んで続けた。


「もし、自分が死ぬってわかったら、あたしは最期にサトに会いたい。たとえ、自分の旦那さんや子供がいたとしてもサトに会いたいって思う」


「何か、不毛な愛を感じるね、サトに対して」

チカは悲しそうな顔であたしに言った。


「そうかもね。でも、あたしが望んでる事だから」

あたしはそんなチカに笑顔で言った。