携帯を放り投げてベッドに横になった。

こんな形で告白するつもりなかったのに・・・。
考えたら涙が出てきた。

どのくらい時間が経ったかわからないけど、また携帯が鳴った。

あたしは動くのも億劫だったけど、携帯を拾い上げて出た。

「ごめん」

サトはいつもよりマジメな口調だった。

「別に振ってくれてもいいんだよ。気づかないくらいなんだから」

「そうじゃなくて・・・」

「何?」

あたしは多分ぶっきらぼうな話し方になっていると思う。

「うーちんとはすっげー仲良くて、何でも話せて、楽だし・・・、オレあんまり人に心開かないじゃん?」

サトはあんまり自分の事を話さないみたいだって、サトの友達が言ってた。

「うん」

「オレ、鈍いのかな?うーちんがオレを恋愛対象として見てるって思わなかった」

(あたし振られるんだな・・・)

「さっきはすっごいビックリしたんだけど、うーちんの気持ちは嬉しい。本当に。でも、付き合うとかまだどうすればいいかわかんない。でも、オレの事、好きでいてほしい」

「サトは・・・、いつかあたしを好きになる?」

あたしは泣かないように我慢して言った。

「なると思うよ。好きになったりそうじゃなかったり、それをオレとうーちんは何度も繰り返す気がする」

「あたし待っててもいいの?」

サトはちょっと笑った。

「いいよ」