「あのさ、ヒロって自分の事にはどうしてそんなにいい加減なワケ?」
あたしもかなりな不機嫌声で言った。
「あ?いい加減って何だよ。オレにはオレの考えがあって行動してんだよ。お前にそれをイチイチ報告する義務あんのか?」
「ないよ。全然ない!でもさ、ヒロはあたしの事すっごい心配してくれるじゃん。あたしだって同じなんだよ、わかる?」
ため息が聞こえた。それがますますあたしを苛立たせる。
一瞬あたしとヒロの間に不穏な空気が流れた。
あたしが何か言おうとする前にヒロが口火を切った。
「うらら、お前の気持ちは嬉しいよ。心配してくれてるのもわかってるしな。でも、オレは、お前が自分に自信がなさすぎるから心配なんだよ。転校したけど、ちゃんと学校行ってるのかとか友達出来てるかとか、またイジメに遭ってねーかな?とか思うんだよ。いっつも!!オレはそんな経験ねーから別に大丈夫だよ」
「遭ってないよ、ちゃんと上手くやってるよ」
あたしが不機嫌に答えたのに対して、ヒロは悲しそうな声になる。
「でも、オレは知ってるんだよ。お前にとってあのイジメは大きな傷になってる。強くなろうと努力してんのもわかってるけど、オレはあの時のお前を見てるし、お前が学校休んでる間に机に『死ね』って書かれたのも見てる。やっぱ、それは忘れられねーし、オレの家でその話した時にすげー泣いたのも見てる。だから、オレの事は別に何とでもなるから心配しなくていいんだよ」
「でも・・・」あたしが言いかけるとヒロが話を続けた。
「いいんだって。お前がオレの事も心配してくれてるのわかってるから、それだけでいいんだよ。それよりもお前は自分の事だけ考えろ。転校して周りは知らないヤツらばっかりなんだし、今が一番大変なんだからさ」
ヒロはズルイ。
あたしの事を「親友」と言うのに、いつもあたしの事だけを心配してる。
自分の事は自分で解決しちゃって、あたしには何も相談してくれない。
あたしだって、ヒロが心配だしちゃんとやってるのかな?って思うのに。
あたしもかなりな不機嫌声で言った。
「あ?いい加減って何だよ。オレにはオレの考えがあって行動してんだよ。お前にそれをイチイチ報告する義務あんのか?」
「ないよ。全然ない!でもさ、ヒロはあたしの事すっごい心配してくれるじゃん。あたしだって同じなんだよ、わかる?」
ため息が聞こえた。それがますますあたしを苛立たせる。
一瞬あたしとヒロの間に不穏な空気が流れた。
あたしが何か言おうとする前にヒロが口火を切った。
「うらら、お前の気持ちは嬉しいよ。心配してくれてるのもわかってるしな。でも、オレは、お前が自分に自信がなさすぎるから心配なんだよ。転校したけど、ちゃんと学校行ってるのかとか友達出来てるかとか、またイジメに遭ってねーかな?とか思うんだよ。いっつも!!オレはそんな経験ねーから別に大丈夫だよ」
「遭ってないよ、ちゃんと上手くやってるよ」
あたしが不機嫌に答えたのに対して、ヒロは悲しそうな声になる。
「でも、オレは知ってるんだよ。お前にとってあのイジメは大きな傷になってる。強くなろうと努力してんのもわかってるけど、オレはあの時のお前を見てるし、お前が学校休んでる間に机に『死ね』って書かれたのも見てる。やっぱ、それは忘れられねーし、オレの家でその話した時にすげー泣いたのも見てる。だから、オレの事は別に何とでもなるから心配しなくていいんだよ」
「でも・・・」あたしが言いかけるとヒロが話を続けた。
「いいんだって。お前がオレの事も心配してくれてるのわかってるから、それだけでいいんだよ。それよりもお前は自分の事だけ考えろ。転校して周りは知らないヤツらばっかりなんだし、今が一番大変なんだからさ」
ヒロはズルイ。
あたしの事を「親友」と言うのに、いつもあたしの事だけを心配してる。
自分の事は自分で解決しちゃって、あたしには何も相談してくれない。
あたしだって、ヒロが心配だしちゃんとやってるのかな?って思うのに。