(イヤな予感はしてたんだよなー)
あたしはうんざりした顔をした。
ステージの本当にそばまで連れてこられて、周りのメンバーを見てあたしは何となくわかった気がした。
そこにいるのは、あたしが付き合ってた「先輩」の友達ばっかり。
そしてステージの上には「先輩」が意気揚々と立っている。
この人がこの手の目立つ事をするのが好きだって事をすっかり忘れていた。
人気はあるみたいだから、結構な歓声と拍手をもらっている。
あたしはイジメに遭っていたせいか、この手の目立つ事は大嫌いだ。
だから「先輩」を理解出来なかったし、学校中で噂されるのもイヤだった。
『えー・・・』
マイク越しに「先輩」は話し始めた。
あたしは反射的に耳をふさいだ。
『オレ、付き合ってた子がいたんですけど、1年生の子。振られちゃって・・・、でもオレは好きだから、諦める気もねーし。だから彼女のために、彼女が大好きな歌を歌います』
それは、あたしが本当に大好きなバンドのバラードだった。
「先輩」は確かに歌は上手いけど、恥ずかしくて聴いてられない!!
あたしは歌の途中で怒って、ユキの所へ戻った。
あたしがズカズカ歩いて戻ってくるのをユキは半分笑い顔で迎えた。
「何あれ!?何なのあれ!!」
ユキの隣にドカっと座ってあたしはようやく怒りをぶちまけた。
「あの人・・・」
ユキは半笑いのまま言った。
「うららの事、何にもわかってないし、わかろうともしなかったんだね」
「何であんな事するの!!」
あたしは理解出来ないと足をバタバタさせた。
「うらら、この手の目立つ事されるの大嫌いなのにね。残念」
「信じられない!!」
「でも、どうするの?こーれはヨリ戻さないとヤバイパターンだよ」
ユキの言葉の意味はちゃんと理解している。
(あたしの学校生活なんだと思ってんのよ!!)
叫びそうなくらいむかついた。
「あ」ユキはあたしの後ろを指差した。「きたよ、バカ男」と。
あたしはうんざりした顔をした。
ステージの本当にそばまで連れてこられて、周りのメンバーを見てあたしは何となくわかった気がした。
そこにいるのは、あたしが付き合ってた「先輩」の友達ばっかり。
そしてステージの上には「先輩」が意気揚々と立っている。
この人がこの手の目立つ事をするのが好きだって事をすっかり忘れていた。
人気はあるみたいだから、結構な歓声と拍手をもらっている。
あたしはイジメに遭っていたせいか、この手の目立つ事は大嫌いだ。
だから「先輩」を理解出来なかったし、学校中で噂されるのもイヤだった。
『えー・・・』
マイク越しに「先輩」は話し始めた。
あたしは反射的に耳をふさいだ。
『オレ、付き合ってた子がいたんですけど、1年生の子。振られちゃって・・・、でもオレは好きだから、諦める気もねーし。だから彼女のために、彼女が大好きな歌を歌います』
それは、あたしが本当に大好きなバンドのバラードだった。
「先輩」は確かに歌は上手いけど、恥ずかしくて聴いてられない!!
あたしは歌の途中で怒って、ユキの所へ戻った。
あたしがズカズカ歩いて戻ってくるのをユキは半分笑い顔で迎えた。
「何あれ!?何なのあれ!!」
ユキの隣にドカっと座ってあたしはようやく怒りをぶちまけた。
「あの人・・・」
ユキは半笑いのまま言った。
「うららの事、何にもわかってないし、わかろうともしなかったんだね」
「何であんな事するの!!」
あたしは理解出来ないと足をバタバタさせた。
「うらら、この手の目立つ事されるの大嫌いなのにね。残念」
「信じられない!!」
「でも、どうするの?こーれはヨリ戻さないとヤバイパターンだよ」
ユキの言葉の意味はちゃんと理解している。
(あたしの学校生活なんだと思ってんのよ!!)
叫びそうなくらいむかついた。
「あ」ユキはあたしの後ろを指差した。「きたよ、バカ男」と。