「あはははははは」
ここはヒロの部屋。
最近、会うとなると多いこの変則メンバーのユキ、西もいる。
ヒロはのた打ち回って笑っている。
あたしは逆にボロボロ涙を流していて、あたしの肩にユキが手を置いている。
西は無表情でお菓子を食べている。
「あー、苦しい!あー、ウケる!!」
そんなヒロに枕をぶつけた。
「笑うな!!」
あたしは涙声で言った。
「ヒロ・・・、あんた笑いすぎ」
ユキもさすがに眉間に皺を寄せている。
「あー、悪い!ごめん!」
笑いながらヒロは謝った。
何故、あたしは泣いてヒロは笑っているのかというと、
あたしが例の先輩と付き合う事になったという噂はたちまち学校中に広まり、気が付けば「学校公認カップル」のようになっていた。
先輩は何となくは想像してたけど、束縛男で、今まで仲が良かったサッカー部の子達まであたしを「うらら」としてではなく、「先輩の彼女」として見るようになった。
そして、あたしが絶対守ろうと思っていたファーストキスやら初体験は付き合って1ヶ月以内にことごとく奪われてしまった。
あたしが泣いている原因はそれだった。
ようやくヒロの笑いはおさまって、笑いすぎてゼーゼー言いながらタバコを吸いだした。
「ヒロ、大丈夫だって言ったじゃん。ボランティアだからって・・・」
あたしは「何もしないから」と何度も言うから先輩の家に遊びに行った。そしたら押し倒されて、ほとんど犯されたみたいなもんだ。
「うららも隙あったんだからヒロのせいばっかりするな」
西が言った。
「いや、いいんだ。オレが悪い」
ヒロは西を制した。
「普通に考えて、彼女が初めてだって知ったら待つだろうなーってオレは思ったわけ。普通はな、彼女にだって心の準備あるだろうし、うん。自分の性欲を優先させるとは思わなかったな。だからその男の節操のなさに笑ったんだけど・・・、そうだよな。うららは傷つくよな、悪かったな」
「ヒロが悪いわけじゃないけど・・・」
あたしはヒロにむかついてるわけじゃなくて、悔しくて泣いている。
ここはヒロの部屋。
最近、会うとなると多いこの変則メンバーのユキ、西もいる。
ヒロはのた打ち回って笑っている。
あたしは逆にボロボロ涙を流していて、あたしの肩にユキが手を置いている。
西は無表情でお菓子を食べている。
「あー、苦しい!あー、ウケる!!」
そんなヒロに枕をぶつけた。
「笑うな!!」
あたしは涙声で言った。
「ヒロ・・・、あんた笑いすぎ」
ユキもさすがに眉間に皺を寄せている。
「あー、悪い!ごめん!」
笑いながらヒロは謝った。
何故、あたしは泣いてヒロは笑っているのかというと、
あたしが例の先輩と付き合う事になったという噂はたちまち学校中に広まり、気が付けば「学校公認カップル」のようになっていた。
先輩は何となくは想像してたけど、束縛男で、今まで仲が良かったサッカー部の子達まであたしを「うらら」としてではなく、「先輩の彼女」として見るようになった。
そして、あたしが絶対守ろうと思っていたファーストキスやら初体験は付き合って1ヶ月以内にことごとく奪われてしまった。
あたしが泣いている原因はそれだった。
ようやくヒロの笑いはおさまって、笑いすぎてゼーゼー言いながらタバコを吸いだした。
「ヒロ、大丈夫だって言ったじゃん。ボランティアだからって・・・」
あたしは「何もしないから」と何度も言うから先輩の家に遊びに行った。そしたら押し倒されて、ほとんど犯されたみたいなもんだ。
「うららも隙あったんだからヒロのせいばっかりするな」
西が言った。
「いや、いいんだ。オレが悪い」
ヒロは西を制した。
「普通に考えて、彼女が初めてだって知ったら待つだろうなーってオレは思ったわけ。普通はな、彼女にだって心の準備あるだろうし、うん。自分の性欲を優先させるとは思わなかったな。だからその男の節操のなさに笑ったんだけど・・・、そうだよな。うららは傷つくよな、悪かったな」
「ヒロが悪いわけじゃないけど・・・」
あたしはヒロにむかついてるわけじゃなくて、悔しくて泣いている。