あたしの左手首には2本の躊躇い傷がある。



躊躇ったつもりはないけど、深く切っても薬を大量に飲んでも生きてる。


ハンデを課せられなかった頃、生きてるのがしんどい時があった。



14歳からあたしは生きてるのがしんどかった。



だってあたしの人生ってお涙ちょうだい的なドラマみたいじゃない?



イジメに遭って、登校拒否になりました。死にたいと密かに思っていました。


突然、全く知らない街へ高校生にもなって転勤しました。


すごく大好きだった男の子と気持ちがすれ違って、とうとう付き合う事すら出来ませんでした。


ハタチで生まれて初めて出来た親友が事故死しました。


21歳でキャバ嬢になり、優しい子を地獄へおとしました。
そして、自分の子供を堕胎という形で殺しました。


28歳になって心療内科に通うようになりました。


そして今、いつ死ぬかわからない難病にかかってそれは一生治りません。



ね?安っぽいドラマの世界みたい。


でも、これは現実。



過ぎてしまった過去の間違いや辛い事は過去のものへと頭の中で変換しなければいけない。


それじゃ前なんて向けない。

笑う事なんて出来ないから。