何ヶ月か経って、季節は秋に向かおうとしていた。
「オレ、りっちゃんに告白するわ」
突然、ヒロからそんな電話がきた。
ヒロとりっちゃんはというと、花火以来、何度か電話で話したり、ヒロが声を掛けて2、3回一緒に下校したみたいだ。
休み時間にりっちゃんも「ヒロ、優しいよね」と言っていた。
案外脈はありそうだ、とあたしはヒロに伝えていた。
「とうとう告白するのかー」
あたしは風呂上りでタオルで頭をゴシゴシしながら、ちょっと嬉しかった。
ヒロが一生懸命りっちゃんに対して頑張っていたから。
「だからさ、お前もヤスに告白すれよ」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「はぁ!?」
あたしは、お母さんに「うるさい!」と怒鳴られるくらい大声を出した。
「え、え、え、何で?何で、あたしまで告白!?合同告白?何それ」
「オレに考えがあるんだよ」
ヒロはふふーん♪と鼻歌でも歌いそうな感じで言った。
「考えって・・・、アンタ、自分の告白にあたしまで巻き込むってのはどうよ」
「いやー、お前もいつまでも体育館覗いたり、委員会一緒だからってヘラヘラしてる場合じゃねぇぞ!って意味で告白しろ」
「関係ないし。ヒロの告白にあたしのは全然関係ないじゃん!」
「早くしないとヤス彼女出来ちゃうかもよ?」
「え?」
「この間、塾に可愛い子がいるって話してたぞー、ヤバイぞー、振られるぞ」
「ウソ!?あたし聞いてないよ!」
「そりゃ、初めて言いますから。オレね、口は堅い方なの。うららがちっとも努力しねーから言っちゃった。だから、オレに考えがあるって事で聞け」
「えー・・・・。一応聞くけどさ・・・・」
あたしは頭を拭いていたバスタオルを放り投げた。
「オレ、りっちゃんに告白するわ」
突然、ヒロからそんな電話がきた。
ヒロとりっちゃんはというと、花火以来、何度か電話で話したり、ヒロが声を掛けて2、3回一緒に下校したみたいだ。
休み時間にりっちゃんも「ヒロ、優しいよね」と言っていた。
案外脈はありそうだ、とあたしはヒロに伝えていた。
「とうとう告白するのかー」
あたしは風呂上りでタオルで頭をゴシゴシしながら、ちょっと嬉しかった。
ヒロが一生懸命りっちゃんに対して頑張っていたから。
「だからさ、お前もヤスに告白すれよ」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「はぁ!?」
あたしは、お母さんに「うるさい!」と怒鳴られるくらい大声を出した。
「え、え、え、何で?何で、あたしまで告白!?合同告白?何それ」
「オレに考えがあるんだよ」
ヒロはふふーん♪と鼻歌でも歌いそうな感じで言った。
「考えって・・・、アンタ、自分の告白にあたしまで巻き込むってのはどうよ」
「いやー、お前もいつまでも体育館覗いたり、委員会一緒だからってヘラヘラしてる場合じゃねぇぞ!って意味で告白しろ」
「関係ないし。ヒロの告白にあたしのは全然関係ないじゃん!」
「早くしないとヤス彼女出来ちゃうかもよ?」
「え?」
「この間、塾に可愛い子がいるって話してたぞー、ヤバイぞー、振られるぞ」
「ウソ!?あたし聞いてないよ!」
「そりゃ、初めて言いますから。オレね、口は堅い方なの。うららがちっとも努力しねーから言っちゃった。だから、オレに考えがあるって事で聞け」
「えー・・・・。一応聞くけどさ・・・・」
あたしは頭を拭いていたバスタオルを放り投げた。