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護の作業部屋へ移動し、護、白花、藤乃の三人は椅子に腰掛けた。
そして、早速藤乃が本題を切り出した。
「正直……私の治癒の異能と、命の加護を同列に考えるのは少し苦しくないでしょうか?」
「…貴女が言うなら、そうですよね。藤乃様の治癒が一番近いと思ったのですが…」
議論の方向性の雲行きが怪しくなりそうで、護は小さく息を吐いた。
「でも…命の加護に関する書物には覚えがあります」
「えぇっ…!?」
護は藤乃の発言に思わず声を荒げ、目を丸くした。
「命の加護ですよ…!? 私、出版されている書物や未発表の論文も自分で開拓した道から入手する事もあります。そんな私でも覚えがありません…!」
新たな発見に、目を輝かせる護。
「しかし、書物があるのーー『水瀬家』なんです」
先程まで穏やかだった藤乃の表情が陰った。
「水瀬…なるほど。協力の要請は難しそうだ…」
護がメガネをクイッと上げながら苦笑いをした。
「しかし、私…命の加護って、神秘的でまるで物語のようだったから…何度か読み返して内容をなんとなく覚えているのです」
「なんと…!」
藤乃の発言に、護は前のめりになった。

