「藤乃様。此方の処置、完了しました」
「分かりました。それでは、一旦落ち着いた事ですし…私、離れてもよろしいですか?」
「えぇ、勿論です。むしろ、藤乃様…今の時間まで申し訳ありません」
隊士の謝罪にも、藤乃は首を横に振るだけだった。
「とんでもありません。私の力がみなさんの為になるのなら…時間はいくらでも惜しくありません」
目を細め優しく笑う彼女。
襷を解けば、護に近付いた。
「それでは清谷様。参りましょうか」
「はい。ありがとうございます」
護も優しそうな顔で笑う。
(すごい…私も、いつか。藤乃様のように、誰かを安心させられる治癒者になりたい)
一連の流れの中で、白花には藤乃に対する憧れが芽生えた。

