「しかし、この腫れ方は…骨まで影響している可能性がある。白花嬢。まずは、私が診察するのでその後よろしいですか?」
「えっ…は、はい…」
護の淡々とした口調に思わず頷いたが、白花は内心戸惑った。
(骨に異常があるかも知らない人の治癒なんて…したことがない…)
白花の内情を知らない護は患部に手を当てそっと目を閉じ、腫れ方や熱感を確かめるように触れ状態確認に集中した。
「…骨に異常はない。もし、治療出来ないとしても私がいる」
「えっ…!?」
護の言葉があっても、不安は拭えない。
その不安を察した隊士がおずおずと口を開いた。
「ちょ、ちょっと…! 大丈夫ですか…!? 俺の足、どうなるんですか!?」
「黙れ」
「っ!?」
隊士の動揺を一刀両断すれば、口をつぐんでしまう彼。
「そもそもお前達は毎日同じ症例ばかりでは知見も広がらん。命に関わる怪我ではない。仮に治癒が上手くいかなくても、私が治療を引き継ぐ」
「えっ…えぇっ…」
「だから、安心して協力しろ」
護の言葉に、何も言えなくなった隊士。
嫌々ながらも首を縦に振った。
すると、護は白花を見て目を細めた。
「さぁ、見せてください。貴女の加護を」
白花の内心は動揺で埋め尽くされていた。
けれど、それ以上に痛みに耐え動揺している彼を見ると、だんだんと落ち着きを取り戻した。

