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護の作業部屋を出て五分ほど歩いた所に『医療隊手当場』と記された部屋があった。
中へ入れば、手当をされている隊員が数名いた。
「隊長、お疲れ様です」
「お疲れ様です!」
中にいた隊士達が次々に頭を下げた。
「挨拶は良い。治療に集中してやれ」
「はいっ」
護がそう言えば、手当を受けるのを待っている一人の隊士の前に立った。
「あ、あの…?」
隊長自ら声を掛けられるなど、隊士にとっては滅多にないことだった。
じっと見つめられ、隊士は戸惑いながら尋ねた。
「キミの怪我は、足か」
「えっ…? は、はいっ。鍛錬で捻ってしまいまして」
ズボンの裾を上げれば、赤く腫れ上がった足首が見えた。
(すごい…怪我している箇所は隠れていたのに、どうして…?)
隊士に触れる事なく、判断した護をじっと見る白花。
その視線に気付くと、護は口を開いた。
「…彼、座っているが捻っている方の足を床につけず、少し浮かせていました。痛みがあるなら、少しでも楽な姿勢を取ろうとするものです。それでも足を浮かせているということは、床につける方がさらに痛いのでしょう。そうなれば、浮かせている足が床に付けられないほど痛かったーーそう思ったのです」
護の見立てを告げれば、白花はゆっくりと頷いた。

