「あの、少しお尋ねしてもよろしいですか?」
一通り女性が話し終え息を吐いた間を見計らい、白花が口を開いた。
「どうしたんだい?」
「人手を探している方をどなたか存じ上げませんか?」
白花の言葉に女性は唸り声を上げ、考えたが答えは返ってこなかった。
「あっ! ちょっとアンタ達! こっちに来ておくれよ!」
考え込んでいると、同じように畑仕事を終えた別の女性達に声をかけた。
「アンタ達、働き手を探してる人を知らないかい?」
「働き手? 何でそんな事を聞くんだい?」
「さぁねぇ。知らないよ。みんな自分の家の事で精一杯さ。」
手を払うような素振りをして、さっさと話を切り上げようとする彼女達。
初老の女性は白花に頭を下げた。
「ごめんねぇ…みんな、心当たりがないって…」
「いえ、とんでもありません。お忙しいのに、お手間をかけました」
白花が頭を下げれば、「あっ、そうだ!」と初老の女性が思い出したように言った。
「街の方へ行ったら、人を雇いたいなんて人たくさんいるさ!」
「街、ですか…?」
「そうそう! この道をまーっすぐ行った所にあるから、行ってみなさい」
「はい…ありがとうございます」
再度お辞儀をすれば、彼女達の元を後にした。
白花の背中を見ながら、女性のうちの一人が口を開いた。

