「え……?あ、あの……暁臣、様……?」
「一緒に食事を摂ろうと部屋へ行ったのだが。いないから、心配して探しに来た」
……私を、探しに。
その言葉だけで、胸の奥の氷がぱき、と音を立てて割れた気がした。
たった一日、言葉を交わさず、触れ合わなかっただけなのに。
伝わってくる暁臣様の体温が、涙が出るほど懐かしく、身体の隅々にまで染み渡っていく。
一度捕らえられたら二度と離れたくないほど、愛おしい。
私は無意識に、彼の衣にしがみついていた。
「……あ、あの……今日も、お食事は別々なのだとばかり……」
「馬鹿なことを言うな」
低い声。
でも、刺すような冷たさではない。
むしろ、堪えるような熱が混じっている。
「俺は、すみれと一緒にいなければ、食事を摂った気がしない」
私と……?
私にとっては、彼と並んで座る時間が一生の宝物のような幸福だったけれど。
まさか、暁臣様まで同じように思ってくださっていたと言うのだろうか。
胸が、じん、と痛くなる。嬉しいのに、痛い。
「だって、暁臣様……あの日、怒っていらしたから。舌打ちまでされて……」
言ってしまった瞬間、喉が詰まる。
怒りを蒸し返したいわけじゃない。
ただ——怖かった、と伝えたいだけなのに。
暁臣様の腕が、少しだけ強くなる。
「……あれは、すべて俺が悪い」
「……え」
「すみれの苦しみに気づけなかった、己の不甲斐なさに腹を立てただけだ。怯えさせてしまい、すまなかった」
「……っ。わ、私、嫌われてしまったのかと……」
「嫌う?俺が、すみれを?」
「一緒に食事を摂ろうと部屋へ行ったのだが。いないから、心配して探しに来た」
……私を、探しに。
その言葉だけで、胸の奥の氷がぱき、と音を立てて割れた気がした。
たった一日、言葉を交わさず、触れ合わなかっただけなのに。
伝わってくる暁臣様の体温が、涙が出るほど懐かしく、身体の隅々にまで染み渡っていく。
一度捕らえられたら二度と離れたくないほど、愛おしい。
私は無意識に、彼の衣にしがみついていた。
「……あ、あの……今日も、お食事は別々なのだとばかり……」
「馬鹿なことを言うな」
低い声。
でも、刺すような冷たさではない。
むしろ、堪えるような熱が混じっている。
「俺は、すみれと一緒にいなければ、食事を摂った気がしない」
私と……?
私にとっては、彼と並んで座る時間が一生の宝物のような幸福だったけれど。
まさか、暁臣様まで同じように思ってくださっていたと言うのだろうか。
胸が、じん、と痛くなる。嬉しいのに、痛い。
「だって、暁臣様……あの日、怒っていらしたから。舌打ちまでされて……」
言ってしまった瞬間、喉が詰まる。
怒りを蒸し返したいわけじゃない。
ただ——怖かった、と伝えたいだけなのに。
暁臣様の腕が、少しだけ強くなる。
「……あれは、すべて俺が悪い」
「……え」
「すみれの苦しみに気づけなかった、己の不甲斐なさに腹を立てただけだ。怯えさせてしまい、すまなかった」
「……っ。わ、私、嫌われてしまったのかと……」
「嫌う?俺が、すみれを?」



