毒婦の嫁入り~妹に騙された姉は、呪われた軍神の契約花嫁として求められる~

数日後には、寝巻きがやわらかなものへ替わった。
肌に触れる布は驚くほど軽く、袖口にも襟元にも引っかかりがない。
湯浴みの湯も、以前より少し熱めに用意されるようになった。髪を乾かす部屋には、いつの間にか厚めの敷物が敷かれていた。

誰に尋ねても、返ってくる言葉は同じだった。

「旦那様からのご指示です」

そのたびに、私は笑うしかなかった。
子を成す器として、大切にされている。
それ以上を望んではいけない。