あらくも、みやびに

好きを君に伝えることはないんだろう。
君の輝きは絵に描けないし、君の素敵さを全部込めて表現できる語彙は、この世に存在しない。
「絵にも描けない美しさ」という歌詞が、頭を流れる。君を見て過ごすだけで、長い時間が過ぎてしまいそうだ。
それでも胸の奥でモニャモニャと形を変えながら私の心を締め付けるものは、口から出すより、描いて、書いて、表現するのが一番で。
とてもじゃないが、歌は得意ではないから。
君を力いっぱい抱きしめることは許されていないから。
自分の表現の中で一番のもので、この世に叫びたい。
君が知ることはない。それでも万が一を考えて、君への『好き』は、口よりも指先で。
閉じ込めたのは『時間』ではなく『君への気持ち』。