階段に座るのが好きだ。
段差に体を預けて、バラバラの段差に足をつける。
腕も投げ出して、ほぼ寝転ぶようにぐにゃりと座る。仰向けのようになってもいいし、足を持て余すように曲げて座るのもいい。
家族からは邪魔だと不評だが、これが好きなのだ。
今では家の階段でしかしないが、昔は外でもよくしていた。
天気のいい日、ほぼ人が通らない階段。陽の光と影のバランスがいい階段で、寝転ぶように座る。空を仰ぎ、腕で目元を覆うと、風の気持ちよさを強く感じる気がした。自分自身が植物で、草原の中にいるような心地よさ。心も体も満たされていくゆったりした時間。
おそらくその時間の私は、人ではないのだ。じわ〜っと自分をほどく気持ち良さは、誰にも分からない。深くゆっくり空気を吸い込んで、馴染む。陽の光は私をすり抜けるし、影は私を溶かす。
もう久しく、外でそれをしていない。その代わり、家の階段に溶けるのだ。ひんやりとした感触は、私を落ち着かせ、うっとりさせる。人が昇り降りするために作られた階段。それなのに私は、そこに留まりたいと思ってしまうのだ。
段差に体を預けて、バラバラの段差に足をつける。
腕も投げ出して、ほぼ寝転ぶようにぐにゃりと座る。仰向けのようになってもいいし、足を持て余すように曲げて座るのもいい。
家族からは邪魔だと不評だが、これが好きなのだ。
今では家の階段でしかしないが、昔は外でもよくしていた。
天気のいい日、ほぼ人が通らない階段。陽の光と影のバランスがいい階段で、寝転ぶように座る。空を仰ぎ、腕で目元を覆うと、風の気持ちよさを強く感じる気がした。自分自身が植物で、草原の中にいるような心地よさ。心も体も満たされていくゆったりした時間。
おそらくその時間の私は、人ではないのだ。じわ〜っと自分をほどく気持ち良さは、誰にも分からない。深くゆっくり空気を吸い込んで、馴染む。陽の光は私をすり抜けるし、影は私を溶かす。
もう久しく、外でそれをしていない。その代わり、家の階段に溶けるのだ。ひんやりとした感触は、私を落ち着かせ、うっとりさせる。人が昇り降りするために作られた階段。それなのに私は、そこに留まりたいと思ってしまうのだ。



