静かな図書室で、視線がじっと私を刺す。
読書をする私を、目の前の席でじっと見つめる人物。私が視線を感じたまま、本を読み続けると、机に腕を組み、さらに覗き込むように私を見た。私は本を閉じる。
「なんなの?」
私を覗いていた同じクラスの彼を見ると、彼は、もにゃ…と困らせたように口を歪ませた。
「そういう意味ではないけど…目が綺麗って言われない?」
「そういう意味、ではないんだ。」
ふ、と笑いながら返すと、彼は焦った顔をする。
「そう言わなきゃ、なんか、口説いてるみたいな言い方になるから…。」
彼の言葉に何を返すでもなく、見つめる。私がじっと目を見ると、彼はポカンと口を小さく開けて、私の目を見た。私ではなく、私の目を見ている。
「なんかな…。」
つぶやく彼。
「ごく一般的な目だと思うけどね。色が変わってるわけではないし。でも、なんかこの目を好きな人はいるね。」
「やっぱり、褒められるんだ。」
彼は、私の言葉に納得するように言いながらも、目の観察を続ける。研究者のような視線に、私はつまらない気分になり、ため息をついた。
「はい、終わり。」
「あ…。」
目を伏せて、顔を背ける私。ギシ、と椅子が軋んだ音を出す。なぜか残念そうにする彼。なんで君が残念そうなんだ。残念なのは私の方だ。伏せた目が見つめあった余熱で、ジリ…と熱くなる。どうせなら、目に吸い込まれそうにならないで、私に恋して、吸い込まれるようにキスをして。
読書をする私を、目の前の席でじっと見つめる人物。私が視線を感じたまま、本を読み続けると、机に腕を組み、さらに覗き込むように私を見た。私は本を閉じる。
「なんなの?」
私を覗いていた同じクラスの彼を見ると、彼は、もにゃ…と困らせたように口を歪ませた。
「そういう意味ではないけど…目が綺麗って言われない?」
「そういう意味、ではないんだ。」
ふ、と笑いながら返すと、彼は焦った顔をする。
「そう言わなきゃ、なんか、口説いてるみたいな言い方になるから…。」
彼の言葉に何を返すでもなく、見つめる。私がじっと目を見ると、彼はポカンと口を小さく開けて、私の目を見た。私ではなく、私の目を見ている。
「なんかな…。」
つぶやく彼。
「ごく一般的な目だと思うけどね。色が変わってるわけではないし。でも、なんかこの目を好きな人はいるね。」
「やっぱり、褒められるんだ。」
彼は、私の言葉に納得するように言いながらも、目の観察を続ける。研究者のような視線に、私はつまらない気分になり、ため息をついた。
「はい、終わり。」
「あ…。」
目を伏せて、顔を背ける私。ギシ、と椅子が軋んだ音を出す。なぜか残念そうにする彼。なんで君が残念そうなんだ。残念なのは私の方だ。伏せた目が見つめあった余熱で、ジリ…と熱くなる。どうせなら、目に吸い込まれそうにならないで、私に恋して、吸い込まれるようにキスをして。



