あらくも、みやびに

楽しそうな君が好きだ。
仲間と馬鹿騒ぎして、熱い青春を送っている。それはきっと同性と集まった時のテンションとかで。異性である私が仲良くなったとしても、きっとその君を近くで見れるわけじゃない。君の仲間が羨ましい。何も気にせず、くしゃっと笑う顔も、叫ぶ大声も、遠慮なくお互いに触れるのも、仮に親友になったとしても体験できないんだろう。ほら今の、興味のない話に隠さずにあくびして笑い合う様子だって。その空間で、楽しそうに過ごす君が好きなのに、どのようにしても、私に向けてその姿を見せてくれることはないから。私相手の君の優しさも気遣いも、もし私が君の仲間なら、と考えてしまう。優しく見る目も少し遠慮がちに触れる指先も。あの君なら、感情を全て映した目で、目が合うまでこっちを見る。そして、無遠慮に肩を叩いたりするんだ。たまに、想像する。それは、ただの空想で、何よりも夢物語。それぞれの君が本物なのに。どうしても、あちらの君が好きなのだ。私では一生近くにいられない君。住む世界が違うから、どうか見ることだけは許してほしい。外側から、そっと愛しています。
来世はどうかあちら側で。君がいきいきと過ごす世界で。