傷だらけの私たちの#五感の旅 ーあの日閉じ込めた心の声ー

 その日の晩、私は先生に断りを入れて、一人で広島駅の周辺を歩いていた。百円ショップで買いたいものがあったので、必要なものを買い揃えていく。

 どうか先生が、心に空いた穴を埋められるように。
 私にできることがあればなんでもしよう。

 思いついた計画はとても突飛なものだし、実現できるか分からない。でも、やってみないと分からないことだって、きっとたくさんあるはずだ。
 想いは言葉にしないと伝わらない。
 みんな、何かしら心に葛藤を抱えて生きている。
 この旅で私が学んだこと。先生に私ができることは——。

 頭の中で計画を繰り返しながら、足を動かした。ついでにSNSも開き、ある人物にメッセージを送る。

「これできっと大丈夫」

 うまくいくかどうかは分からないけれど。
 きっとうまくいくと信じて、私は先生のいるホテルまで戻っていった。


【8/13 自分の生き様に、他人から文句をつけられる筋合いはない。その話を聞いたとき、確かにそうだなと思いました。自分たちが生きたいように生きること。他人に迷惑をかけるのは良くないけれど、自分の心の声に耳を傾けてみたい。#五感の旅】