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―沙綾とのチャットのやりとり―
<9月1日>
沙綾【今日何時頃帰ってくる? 夜ご飯はいる?】16:40
隼也【たぶん、十九時ぐらい。いるよ】16:42
沙綾【了解です〜。あとさ、私も十八時ごろに終わると思うから、たいしたものはつくれないかも】16:46
隼也【べつにいいよ。俺はなんでも】16:50
沙綾【そっか。それなら良かった。じゃあまたあとでね】16:51
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なということもない業務連絡的なやりとり。
付き合っていた頃は、もっと「好きだ」とか「今日も帰ってくるの楽しみにしてる」とか、情熱的な言葉を掛け合っていたような気がする。そんなに昔のことじゃないはずなのに、四月に結婚してから、チャット上ではあっさりとした連絡しかしなくなった。
まあこれが結婚というものなのだろう。
この歳で初婚の俺は、これまで結婚というものに幻想を抱きすぎてしまっていたような気がする。結婚とは、日々業務連絡をすることなのだと今更気づいた。
だが、こんな俺についてきてくれた沙綾には感謝しかない。
彼女は現在三十歳の女性だ。
来月六十歳になる俺と、三十歳も差がある。親子ほどの年齢差に、周囲に打ち明けた時には必ず驚かれる。それもそうだろう。俺だって、どうして彼女が俺のような人間と結婚してくれたのか、分からないのだ。
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―沙綾とのチャットのやりとり―
<9月1日>
沙綾【今日何時頃帰ってくる? 夜ご飯はいる?】16:40
隼也【たぶん、十九時ぐらい。いるよ】16:42
沙綾【了解です〜。あとさ、私も十八時ごろに終わると思うから、たいしたものはつくれないかも】16:46
隼也【べつにいいよ。俺はなんでも】16:50
沙綾【そっか。それなら良かった。じゃあまたあとでね】16:51
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なということもない業務連絡的なやりとり。
付き合っていた頃は、もっと「好きだ」とか「今日も帰ってくるの楽しみにしてる」とか、情熱的な言葉を掛け合っていたような気がする。そんなに昔のことじゃないはずなのに、四月に結婚してから、チャット上ではあっさりとした連絡しかしなくなった。
まあこれが結婚というものなのだろう。
この歳で初婚の俺は、これまで結婚というものに幻想を抱きすぎてしまっていたような気がする。結婚とは、日々業務連絡をすることなのだと今更気づいた。
だが、こんな俺についてきてくれた沙綾には感謝しかない。
彼女は現在三十歳の女性だ。
来月六十歳になる俺と、三十歳も差がある。親子ほどの年齢差に、周囲に打ち明けた時には必ず驚かれる。それもそうだろう。俺だって、どうして彼女が俺のような人間と結婚してくれたのか、分からないのだ。



