浄歌の巫女と呪傷の退魔師の契約結婚(※マンガシナリオ)


○統邸・自室(日中滞在用)
澄乃「できた」
澄乃は匂い袋を作成
澄乃モノローグ(久しぶりに作ったけどできるものね ちょっと手は刺したけど……(汗))
澄乃モノローグ(それにしても 私の好きな香りばかり
高級だからかもしれないけど……)
スゥーと香りを吸う
澄乃モノローグ(……ってやってたら たくさん作っちゃった)
ずらっと小袋が並ぶ 五個ほど
澄乃モノローグ(お屋敷の皆さんにあげようかな 絹江さんとか 料理長とか)(統さまとか……)
澄乃「……」
想像図統さまはむすっとした顔で
想像統「は? なんだそれは? 不要だ 匂いが隊服にうつる」
澄乃モノローグ(言いそう……)(汗)
澄乃は木箱に匂い袋をしまう
澄乃モノローグ(少し考えよう)
澄乃モノローグ(昔はこういうの… よく作ったな……)
裁縫道具を片付けながら
澄乃モノローグ(桐子に壊されるようになってからは できなくなったけど……)
桐子が手芸品を踏みつけるのを思い出す
澄乃モノローグ(桐子…… 都に来ていたなんて)
昨日思い出し統「澄乃は俺 鷹ノ宮統の妻だ 巳檮原には帰ることはない」
澄乃は思い出すと顔を少し赤くする
澄乃モノローグ(あれは桐子を追い返すために)(でも それでも 守ってくれて 嬉しかったです 統さま……)

○廊下
澄乃が廊下にいくと統がいる
今日は休日なので家に居た
統は外出の用意をしている
澄乃「あ…… お……お出かけですか?」
澄乃モノローグ(よそ行きの格好だわ)
統「ああ」
ふたり「……」
澄乃モノローグ(かっ会話が続かない)(泣)(まあいつものことだけど)
澄乃「では……」
統「おい」
統は少し考えた後
統「お前も行くか?」
澄乃「え?」
澄乃はきょとんとする

○退魔呪具市
澄乃も支度をし、統につれられ退魔呪具市へ お札や刀、壺などが売られている
統「退魔呪具市だ」
澄乃「わー……」
見たことのないもので、澄乃は目を輝かせる
澄乃「不思議なところです」
統「あまりうろちょろするなよ」
澄乃「は はい」
統「ここは退魔師が使う道具が売られている」
澄乃「そうなんですね こういうのってデパートとかで買うのかと思っていました」
統「そういうのもある」
澄乃モノローグ(まさか 統さまが連れてきてくれるなんて)
統「迷子になるなよ」
澄乃「はい」

統は刀を売っている店に入ると店員に話しかける
統「これひとつ」
手入れ用の布を指す(※退魔師さまの刀には退魔の呪文がかかっており呪術に負けない良い布をさがしにきた。統は布と打ち粉を購入)
澄乃は少し離れた位置で後ろから買い物をする統を見る
澄乃は近くの店で売っている鈴を見る 棚には鈴がずらりと並んでいる 動物の形やリボンのついているもの・カラフルな色などがあり、かわいいと思って見ている
澄乃モノローグ(かわいい……! 鈴かな 素敵)
店員「いかがですか? こちら魔除けの鈴です」
澄乃「そうなんですね」
澄乃モノローグ(根付けにリボンとかついててもかわいいかも お値段……)
値札を見ると、値段が高い
澄乃「!!」
驚く
澄乃モノローグ(こ これは効果がありそう……)
統が後ろから言う
統「なんだ 欲しいのか? どれにするんだ」
澄乃「す 統さま! いえっ 見ていただけで……」
統はじっと値札を見て、
統「これは……」
そのまま黙っている
澄乃モノローグ(ですよね)
澄乃「ほ 本当にそんなつもりじゃ…… かわいいから見てただけなんです」
統「選ばないのか?」
澄乃「も もちろんです」
統「――では」
統は勝手にひとつ選ぶと店主に渡す
統「店主 これを」
店主「はい まいど」
澄乃モノローグ(えっ――……)
澄乃「す 統さま どうして……」
統「澄乃 お前がえらばないなら おれが選ぶしかないだろう 持っていろ」
統があじさい柄の和柄鈴をくれる ころん……
澄乃モノローグ(紫陽花柄の 綺麗な鈴――……)
澄乃は嬉しい気持ち
澄乃「……よろしいのでしょうか」
統「都には悪鬼が多いし持っていて損はないだろう 俺の命を救うお前が 早死にしては困るからな」
澄乃モノローグ(な なるほど……)
澄乃「……」
澄乃モノローグ(統さま それでも 嬉しいです――……)
澄乃「ありがとうございます……」

()()登場
緋女「まあっ 統さま!こんなところで奇遇ですわね!」
澄乃モノローグ(誰――……?)
澄乃の前に統がでる 統の顔は冷たい
統「緋女 何の用だ」
澄乃モノローグ(名前呼びだ……)もや
緋女「ねぇ統さま ご結婚されたなんて嘘ですわよねぇ……? この()(つき)()()を差し置いて……」
澄乃モノローグ(――睦月家! 私でも知っている 名家巫女十二家トップ 睦月家の姫巫女さまだ……)ドクン(そんな方が 統さまを……!?)
緋女「まさか……そのうしろにいらっしゃるかたがそうなんですの?」
びくっ
統「だとしたらなんだ」
緋女「ああ 怖い顔をなさらないで わたくしは提案しに来ましたの 統さま わたくしを正妻にしてくださいな そちらの方は側室でも良いのではなくて?」
統「……ばからしい」
すばるは澄乃の腰を抱く
統「あいにくだが 俺の妻はただひとりだ 他に妻を娶る気はない)
澄乃モノローグ(統さま……)
睦月家との縁談は断ったはずだ」
統「……不要だ 帰れ 」

○屋外・緋女から離れた場所
澄乃「統さま……」
統の顔を見上げる
澄乃「統さま 顔色が……」

統若干霊障の発作がはじまる
統「ぐっ……」
統は物陰に移動
澄乃「統さま!」
統は薬をとりだすと、飲む
澄乃は統父の言葉を思い出す
回想統父「霊障のことは他言無用だ 他の家に知られたくない」
澄乃モノローグ(今 外なのに……!)
統「すみの……」
澄乃モノローグ(!)
統の体がぐらりとよろけ、澄乃は統に抱きつき、体を支える。統は無意識的に澄乃の背に腕をまわし、抱きしめる形になる
澄乃モノローグ(私 緋女さんに揺れてる場合じゃない! 私は統さまを助けるためにいるんだから!)
澄乃は抱きしめられたまま歌う
統の霊障が治まり、統は顔を上げる 澄乃と統は顔が近い位置で目が合い、澄乃は顔を赤くする
通行人(千景・男)が通りかかる
千景「……すみちゃん?」