和風ファンタジー
完
もく/夏みのる/著

- 作品番号
- 1765889
- 最終更新
- 2025/12/18
- 総文字数
- 16,642
- ページ数
- 5ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 14
「君が俺と出会う前から、俺は君を恋しく想っていた」
──この愛は、優しい必然。
「君のような人を妻に求めていた。天都一と名高い悪女殿、どうか俺の伴侶になっておくれ」
「契約しましょう。でも私に愛は求めないでください」
償いきれない罪を犯した。
私はすべてを間違った。
それを深く理解したのは、命が尽きた瞬間のこと。
「私は最低な人間よ。お姉様を虐げることで優越感に浸って、幸せになるのが許せないと本気で思っていたの。心が醜く歪んでいるのだわ」
「なら、醜く歪んだ君のすべてを愛そう」
――これは愛を諦めた一人と、愛したい唯一を見つけた一人の、語り愛の物語。
後悔と死の果てに
罪を理解した元悪女・風間 珠紀(18)かざま たまき
風神の守護を賜る風間家当主の娘。薄い栗色の長髪、少し猫目。死に戻り前は顔に似合わないキツめの化粧をしていたのでより悪女味が強かった。死に戻り後は自分の幸せは二の次の自己犠牲精神が強め、虐げた続けた姉の幸せを願う。
×
民から恐れられる妖怪島を統治する
天狐の宿主・六道 縁(21)りくどう えにし
白銀髪の麗人。両翼守護家・妖人側の筆頭華族、六道家当主。天狐をその身に宿す。天狐の伴侶として珠紀と契りを交わす。なぜか出会ったばかりで珠紀に好意的、甘やかそうとしてくる。
こちらはマンガシナリオになります。
「第9回noicomiマンガシナリオ大賞」にエントリーしています。五話まで載せております。
- あらすじ
- 妾腹の子である姉・華瑠を虐げ続けた珠紀は、ある時惨めな死を遂げる。
自分の醜悪さを深く理解して死んだ珠紀だが、時間が遡り十八歳の頃に戻っていた。
「二度目のすべては、お姉様にお譲りするわ」
罪を悔い改め、華瑠を陰ながら支えると誓う珠紀だが──。
「君のような悪妻がほしい」
現れたのは、ほのかな狂気を纏わせた麗しい天狐の宿主だった。
「伴侶の契りを交わしましょう。ですが私に愛は求めないでください」
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