
- 作品番号
- 1765841
- 最終更新
- 2025/11/15
- 総文字数
- 31,768
- ページ数
- 4ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 8
- ランクイン履歴
-
総合2位(2025/11/20)
青春・恋愛1位(2025/11/20)
恋愛1位(2025/11/20)
放課後、校舎裏。
そこは、写真部の高校二年・海斗にとって「教室より少しだけ息がしやすい場所」だった。カメラのレンズ越しに追いかけるのは、人ではなく、一匹の白い猫――シロ。そこにいつからか、シロの飼い主だという一年生の三島花音が加わり、三人だけのささやかな時間が積み重なっていく。
体育祭で「勝手に撮らないで」と言われて以来、人を撮るのが怖くなった海斗。
それでも、シロと花音が並んで歩く放課後は、自然とシャッターを押させる。夕焼け、風の音、猫の足音。ファインダーに収まるのは、どこにでもあるはずの「日常の断片」のはずだった。
しかし、ある日を境に校舎裏からシロと花音の姿が消える。空白の放課後、偶然知るシロの病気、室内で見せてもらったシロの暮らし。花音の目に涙を浮かべさせたのは、海斗が何気なく撮りためていた写真だった。
「外に出せないのは可哀想だって思ってたけど……こうして残ってるなら、少し安心できます」
文化祭の展示に選ばれたのは、シロを抱きかかえて笑う花音の一枚。
猫だけを撮るつもりだった少年が、いつの間にかピントを合わせていたのは――。
猫と写真と放課後がつないでいく、カップル未満のやわらかな距離感。
小さな「好き」と「大丈夫」が胸に残る、癒し系青春ストーリー。
そこは、写真部の高校二年・海斗にとって「教室より少しだけ息がしやすい場所」だった。カメラのレンズ越しに追いかけるのは、人ではなく、一匹の白い猫――シロ。そこにいつからか、シロの飼い主だという一年生の三島花音が加わり、三人だけのささやかな時間が積み重なっていく。
体育祭で「勝手に撮らないで」と言われて以来、人を撮るのが怖くなった海斗。
それでも、シロと花音が並んで歩く放課後は、自然とシャッターを押させる。夕焼け、風の音、猫の足音。ファインダーに収まるのは、どこにでもあるはずの「日常の断片」のはずだった。
しかし、ある日を境に校舎裏からシロと花音の姿が消える。空白の放課後、偶然知るシロの病気、室内で見せてもらったシロの暮らし。花音の目に涙を浮かべさせたのは、海斗が何気なく撮りためていた写真だった。
「外に出せないのは可哀想だって思ってたけど……こうして残ってるなら、少し安心できます」
文化祭の展示に選ばれたのは、シロを抱きかかえて笑う花音の一枚。
猫だけを撮るつもりだった少年が、いつの間にかピントを合わせていたのは――。
猫と写真と放課後がつないでいく、カップル未満のやわらかな距離感。
小さな「好き」と「大丈夫」が胸に残る、癒し系青春ストーリー。
- あらすじ
- 放課後の校舎裏で、海斗はいつもの白猫をファインダー越しに追いかけていた。
光を浴びて歩く猫を撮る時間だけが、彼にとって心休まるひととき。
そんなある日、息を弾ませた後輩の少女・花音が現れ、「その猫、うちの子なんです」と声をかけてくる。
写真を消そうとする海斗に、花音は「残しておいてほしい」とお願いし、ふたりと一匹の奇妙な関係が始まる。
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