
- 作品番号
- 1755363
- 最終更新
- 2025/09/01
- 総文字数
- 8,423
- ページ数
- 3ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 9
- ランクイン履歴
-
総合51位(2025/07/27)
ヒューマンドラマ5位(2025/07/28)
貴方に出会えた夜は、これからの私を導いてくれると思うの
- あらすじ
- 仕事でもプライベートでも疲れてしまった依都。
ある夏の日、異動先で電車の時間を調べることを怠ったことで、終電を逃してしまう。その駅で出会ったのは、不思議な青年、蓮。誰かに愚痴を聞いてほしかった依都は、蓮を巻き込んで海に向かう。
「僕は、笑って前を向く女性を素敵だと思います」
まっすぐにそう伝えてくれる蓮に惹かれる依都だけど……
これは、儚く、忘れられない一夜の恋物語。
この作品の感想ノート
作者様の意図とはかけ離れていたら、大変申し訳ないのですが、依都さんは、自身のことを年齢ばかり重ねて大人になりきれなていないと思っているのではないでしょうか。だから歳下である蓮くんのことを、『蓮さん』と呼んでいる。彼は自分より随分と大人びているから……。私には、そういうふうに見えました。
強そうに見える人って、本当はそれほど強くない。自分がこうありたいという理想があって、それを目指しているから、無意識のうちに本当の自分を見失っていってしまう。『自分』を持っている人に出会った時、それが相手に見透かされたような気がして、余計に焦ってしまう。 依都さんの蓮くんへの距離の詰め方が、彼女の焦りに見えて仕方がありませんでした。
依都さんが蓮くんに抱いた束の間の恋心は、線香花火のように儚いもので、小さく灯された熾火は自分以外の誰にも見つかることはなかった……。だから、『線香花火が咲かない夜』だったのかなと思いました。
高谷 ゆうとさん
2025/08/12 20:28
作品拝読しました。
一夜の儚い恋が美しい線香花火の描写で表現されていて、短いながらも心に残る作品でした。
主人公はこれから線香花火を見るたびに、この日のことを思い出すのかなと思うと切なくもありますが、ラストでしっかりと前向きな思い出になっているところが良かったです。
素敵な作品をありがとうございました。
葉方萌生さん
2025/07/23 19:54
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