溶けて一つになったその先で

ランクイン履歴

総合5位(2025/05/03)

ヒューマンドラマ1位(2025/04/28)

ヒューマンドラマ

溶けて一つになったその先で
作品番号
1750418
最終更新
2025/05/26
総文字数
86,444
ページ数
5ページ
ステータス
完結
いいね数
7
ランクイン履歴

総合5位(2025/05/03)

ヒューマンドラマ1位(2025/04/28)

『サヨナラなんてあるわけないから』
「駆け落ち、しよう!」。いつものように叩き起こされた朝、幼馴染である彼女は確かにそう言った。わけがわからない。困惑する主人公を置いてけぼりにして、彼女は意気揚々とその計画の全容を話し始める。これは息苦しい毎日を抜け出そうとする中学生たちのお話。

『長阿弥先輩はいつも左手に手袋をしている』
高校の先輩である長阿弥朝衣は、いつも左手を手袋で隠している。夜の底のように黒く染まる手袋で、深く閉ざされた左手。その秘密を知るものは誰一人としていない。ついたあだ名はシュレディンガー長阿弥。そんな先輩の秘密を暴こうと奮闘する男子高校生のお話。

『君のために突き刺した心臓』
人を殺してしまった。赤黒い血の色。思ったよりすんなりと身体に入った包丁。その生々しい感触が、肌を這うようにまとわり続ける。だけど後悔はない。だって全ては彼女を守るためなのだから。愛故に“罪”を選ばざるを得なかった大学生のお話。

『柑露寺一途は駆け抜ける』
この世界はどうしようもなく理不尽で不条理。納得なんていかないことだらけ。それでもそんな世界で懸命に、胸を張って彼女は凛と咲く。毎日を直向きに生き抜く、一風変わった社会人女性のお話。

『クリームソーダが溶け切るころに』
毎週水曜日。スイミングスクールの帰りにお母さんと行くファミレス。決まって注文するのはキラキラとしたクリームソーダ。それは彼女が最も幸福を感じる瞬間。七つの朝を超えて、至福のひとときを堪能する小学生のお話。

以上、五編。今日も世界のどこかで起きているような、だけど少しだけ風変わりな、日常と非日常の狭間を描く「非・非日常」短編集。
——それぞれの舞台で懸命に前へ進んでいく主人公たちが交わるとき、きっと世界はささやかな祝福に包まれる。
あらすじ
『サヨナラなんてあるわけないから』『長阿弥先輩はいつも左手に手袋をしている』『君のために突き刺した心臓』『柑露寺一途は駆け抜ける』『クリームソーダが溶け切るころに』以上、五編を収録した“インスタント伏線回収”短編集。日常と非日常の狭間を描く物語は爆弾のような結末へ――。

——それぞれの舞台で懸命に前へ進んでいく主人公たちが交わるとき、きっと世界はささやかな祝福に包まれる。

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