恐怖と混乱で思考がぐちゃぐちゃだ。今すぐ人がいないところで、叫びたい。というか、ああいうのが先生になれるとか、おかしいでしょ。先生ってもっと聖人君子じゃないのっ。
結菜は購買部に駆け込み、売れ残っていた焼きそばパン一つ買って、体育館裏に駆け込んだ。体育館裏といえども、日の当たりは良く、ベンチがいくつか置かれている。いつもの指定席で茉優がスマホを見ていた。
「結菜、遅かったね。先生のお手伝いは終わった?」
結菜が近づいてきたことに気づいた茉優がスマホから顔を上げた。もう片方の手には購買部で人気ナンバーワンのタツタバーガーがあった。ゆっくりと食べている途中だからか、チキンがバーガーから少しだけはみ出している。
息を整えながら、結菜は茉優の隣に座った。茉優とは一年生の時から同じクラスで、帰る方向も一緒だからか、遊ぶ時も自習するときも一緒にすることが多い。自然とお昼ご飯を共にすることも多くなった。
「イケメンのお手伝いは役得だったね。何手伝ったの?」
「だ、大丈夫。ちょっと、化学準備室でお手伝いしただけ」
「いいなぁ、日直は。私も日直が良かったぁ」
タツタバーガーを大きく広げた口で茉優は美味しそうに頬張った。いつもと変わらぬ友人の姿に少しだけ落ち着きを取り戻した結菜は、丁寧に焼きそばパンをくるんでいるラップをゆっくりと剥がす。一口頬張りながら、結菜は考えた。
秘密と言ったが、何が秘密なんだろう。昨晩の三善先生の姿は、見られてはいけない姿だっただろうか。
首を傾げながら、結菜は焼きそばパンを頬張った。こってりとしたソースが麺と具を優しく包み込み、食欲をそそられる。食べ進めていると、茉優が声をかけてきた。
「そう言えば、最近妙な噂聞くよね」
「噂?」
結菜は購買部に駆け込み、売れ残っていた焼きそばパン一つ買って、体育館裏に駆け込んだ。体育館裏といえども、日の当たりは良く、ベンチがいくつか置かれている。いつもの指定席で茉優がスマホを見ていた。
「結菜、遅かったね。先生のお手伝いは終わった?」
結菜が近づいてきたことに気づいた茉優がスマホから顔を上げた。もう片方の手には購買部で人気ナンバーワンのタツタバーガーがあった。ゆっくりと食べている途中だからか、チキンがバーガーから少しだけはみ出している。
息を整えながら、結菜は茉優の隣に座った。茉優とは一年生の時から同じクラスで、帰る方向も一緒だからか、遊ぶ時も自習するときも一緒にすることが多い。自然とお昼ご飯を共にすることも多くなった。
「イケメンのお手伝いは役得だったね。何手伝ったの?」
「だ、大丈夫。ちょっと、化学準備室でお手伝いしただけ」
「いいなぁ、日直は。私も日直が良かったぁ」
タツタバーガーを大きく広げた口で茉優は美味しそうに頬張った。いつもと変わらぬ友人の姿に少しだけ落ち着きを取り戻した結菜は、丁寧に焼きそばパンをくるんでいるラップをゆっくりと剥がす。一口頬張りながら、結菜は考えた。
秘密と言ったが、何が秘密なんだろう。昨晩の三善先生の姿は、見られてはいけない姿だっただろうか。
首を傾げながら、結菜は焼きそばパンを頬張った。こってりとしたソースが麺と具を優しく包み込み、食欲をそそられる。食べ進めていると、茉優が声をかけてきた。
「そう言えば、最近妙な噂聞くよね」
「噂?」



