(こうなると知っていたら、見なかったのに……)

ある日、親友がこの世界と異なる奇跡の力を持っていることを知った。

好奇心のあまりにせがむと、彼女は苦笑して力を見せてくれる。

生み出された幻想的な光景に見入る私に、彼女は悲しそうに言った。

「あなたから、私の記憶を……消さないといけないね」