19章:最後の決断
亜梨沙の力が暴走し、学園内が異次元の力に飲み込まれそうな中、はるとたちは最後の決戦に挑む覚悟を決めた。竜の力が強烈に学園を包み込み、空間は歪み、時間さえもその影響を受けているように感じられた。学園の構造が崩れ、あらゆる物が異次元に引き寄せられているその瞬間、はるとは亜梨沙に駆け寄った。
「亜梨沙、まだ大丈夫か?」はるとはその手を握り、彼女の顔を見つめた。亜梨沙の表情は疲れ果て、全身から力が抜けているようだった。それでも彼女は必死に微笑みながら言った。
「私は…大丈夫。もう、私がこの力を使い果たしたら、学園は本当に守られるんだ。」亜梨沙の目には、覚悟がにじんでいた。その言葉に、はるとは心が締め付けられるような思いを抱えた。
「でも、君の命が危ないんだ…!」はるとは声を震わせながら言った。「その力を使い続けることは、君にとってあまりにも危険すぎる!」
亜梨沙はゆっくりと目を閉じ、深い息をついた。「学園を守れるのなら、それが私の選んだ道だって思ってる。でも、もう力を使い果たしたなら、みんなの力を信じて、最後まで戦ってほしい。」亜梨沙の声には、すでに疲労が滲んでいたが、その中に揺るがぬ強さがあった。
直悠が静かに言った。「亜梨沙が今までしてきたこと、俺たちは絶対に無駄にしない。」彼は冷静な目で装置を見つめ、言葉を続ける。「もう一度力を合わせて、俺たちが最後の扉を閉じるんだ。」
その言葉に、はるとは力強く頷いた。「みんなで力を合わせれば、学園を守れる。そして、亜梨沙も守れる。」
「じゃあ、やろう。」愛海がその言葉に続き、しっかりと力強く立ち上がった。「私たちの力を全部使う時だね。」
はるとたちは一丸となり、学園の異次元の扉を完全に封じるため、力を合わせて最後の儀式を始めた。亜梨沙の力を支えながら、彼らは装置を破壊し、竜の力を完全に封じ込めるための儀式を執り行う。その中で、亜梨沙は力を尽きる寸前に再び力を振り絞り、彼らを導いた。
そして、最後の一瞬、異次元の扉が完全に閉じ、竜の力は学園から消え去った。異次元の力が完全に封じ込められ、学園は元の状態を取り戻した。しかし、その代償として亜梨沙はその力を使い果たし、倒れ込んだ。


