この世界は、なんて残酷なのだろう。 露わになったその顔には、苦しみの色が浮かべられている。心臓を力ずくで握られているような気がした。 しんと静まり返った空間。こちらに向けられた瞳。体が固まって、息をすることも忘れていた。 「真犯人は――あなたです」