寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
青春・恋愛
完
5
海咲雪/著
- 作品番号
- 1727724
- 最終更新
- 2024/09/25
- 総文字数
- 85,253
- ページ数
- 36ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 5
この作品は「頻発性哀愁症候群」を改稿・長編化したものです。
[この物語はフィクションです。病名等は全て架空の設定です]
[この物語はフィクションです。病名等は全て架空の設定です]
- あらすじ
- 【頻発性哀愁症候群】ーーー度々「寂しい」という感情に襲われる病。「寂しさ」の度合いは人それぞれだが、酷いと日常生活にまで支障を起こす。
頻発性哀愁症候群に悩まされる奈々花は、高校の入学式で同じ症状に苦しむ菅谷に出会う。菅谷はクラスの中心にいるような人物で、人と関わるのを恐れている奈々花とは真逆の人物だった。そんな二人が出会って……
「寂しがり屋」の二人は今日も手を繋いだまま勇気を出すから。
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この作品の感想ノート
感想ノート、失礼します。
人よりも寂しさを酷く感じてしまい、時には消えてしまいたいと願ってしまう。
周りに救われていることと、迷惑をかけていることを同時に感じてしまう。
どれもつらいことで、奈々花がどんなふうに掬い上げられていくのか気になって、読み進める手が止まりませんでした。
どんなに“大丈夫”と言われても、無意識に誰にも理解されていない、独りで立ち向かっているような気がしていたであろう奈々花にとって、菅谷くんとの出会いは、大きな変化のきっかけだったのだと思います。
同じ病を抱えていて、それでも前に進む姿は、間違いなく希望だっただろうな、と。
お互いに助け合っている関係性は、とても素敵だなと思いました。
今後、恋愛関係に発展していくのかもしれませんが、なによりもまずは、友達として、仲間として関係を深めていく彼らが過ごす時間が、とても眩しく感じました。
病を抱えていても、自分らしくいていい。好きなように生きていい。
そう感じることができた奈々花が、病を乗り越える日もきっと、遠くないんだろうなと感じることができるラストも良かったです。
素敵な物語を、ありがとうございました!
碓氷澪夜さん
2024/09/15 10:44
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