約束通り、仕事を早く終えて会場へと向かう。今日は朝から落ち着かなかった。いつもと違う服を着て、少し髪の毛も巻いたりといつもより綺麗な姿で仕事をするのはこそばゆがった。しかし、仕事が終わりいざ会場へ向かっていればそれはどんどんと緊張へ変わっていく。
　変じゃないかな…。
考えていれば、あっという間に時間が経ち会場に着く。少しだけ遅れてしまったため、きっともう始まっていることだろう。早く入って、みんなの輪の中に入って色々話したいな、と思う反面、彼がいたら…と考えてしまう。
　けれど、そんなことを考えても仕方がない。思い切って店入る。そうすれば、親友が1番に声をかけてくれてそこから輪が広がるように様々な久しい友人達に囲まれた。
久しぶり。元気だった？会いたかったよ。
嬉しい言葉を沢山かけてもらった。

今日、来てよかった…。みんな元気そう。けど、みんな大人っぽくなったな。なんか、かっこいい。

そんなことを思い、みんなに声をかける。そうして私の久しい同窓会が幕を開けた。