
- 作品番号
- 1738896
- 最終更新
- 2024/11/27
- 総文字数
- 15,271
- ページ数
- 10ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 27
- ランクイン履歴
-
総合31位(2024/12/10)
あやかし・和風ファンタジー9位(2024/12/09)
- あらすじ
- 前世の記憶を持ち、今世ではその罪滅ぼしをしたいと不幸を願う文乃。
そこに縁談の話が持ち出され、婚約することに。
そこで待つ、文乃の運命とは。
この作品の感想ノート
感想ノート、失礼します!
前世の記憶を持っているから、幸せになってはいけない。
まるで呪いですね……
文乃が優しい人に囲まれているからこそ、愛されてしまう自分が許せないという葛藤が伝わってきて、苦しかったです……
個人的には、そうして恵まれた環境にいるのだから、きっと神様は、もう許してくれている、そう感じました。
でも、これは文乃本人がどう感じるか。
長年の呪縛がどう解かれていくのかと思いながら読み進めていましたが……
「幸せになっていい」という春明様の言葉が文乃に届いて、本当によかったです。
まさに、愛が呪いを解きましたね!
自分のために生きていいのだと、自分を許すことができた文乃は、これから先、春明様だけでなく家族とも穏やかな日々を過ごしていくのだと思いました。
素敵な物語を、ありがとうございました!
お疲れ様です! 拝読させて頂きました!
僭越ながら、感想を残させて頂きます。
前世の記憶が凄惨だからこそ、自分は愛されてはいけないという文乃。それでもただ1人の文乃という存在を愛してくれる人々。そして、自分の心の苦しみを打ち明けた後、それでも共に居て、これまでと、これからを共に生きようと告げる春明。
この構図は、少なからずとも、過ちやトラウマ、そういった過去の遺物を胸に秘めた人達が生きる現代においても、嫌われること、愛されないこと、人と関わらないこと、それは贖罪などではなくて、それを知られてしまった時、自分から離れてしまう怖さに怯えた結果の妥協策に思えて、きっとどんな自分でも、愛してくれる人はいる。という強いメッセージ性を感じて、心にじんわりと温かさが広がっていく感覚がありました。
「幸せになっていいんだぞ」という台詞。この台詞は、何よりも強い言葉のように思えます。人は誰しも幸せになる資格はありますが、実際にそうなれるかはわかりません。
でも「幸せになっていい」という言葉には、願いと、「幸せにする」という決意も込められており、こんな言葉を貰える事が何よりもの幸せなのかもしれないと感じました。
「幸せの意味」について深く考えさせられるような、メッセージ性の強い素敵な作品でした!
素敵なお時間を頂きありがとうございました!
これからもご無理のない範囲での活動、頑張ってください!🍅
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