そんな私にも、ほんの少し心の支えがあった。

幼馴染。

幼稚園の頃からずっと一緒だった。
人見知りだった私をいつも守ってくれて、支えてくれた。
中々友達が出来ず泣いていたときは、よく背中をさすって、頭を撫でて慰めてくれた。

幼馴染は男の子でかなたといった。
私が中学時代色々あった時も、何も無かったように接してくれた。そして今もそうやって接してくれている。
極度に心配をするわけでも、距離を取るわけでもなく、本当に、ただいつも通りたまに話す。
ただそれだけ。

でも、それが今となれば心の支えだったのかもしれないと感じている。

かなたを通して仲良くなった友人も何人かいる。
その子たちも、みんな私の事情を知っていても何も言わなかった。
知らないフリをして、高校生になってもたまに一緒に過ごしてくれた。もはや知らなかったのではと思うぐらいに。