- 作品番号
- 1724030
- 最終更新
- 2024/05/31
- 総文字数
- 31,999
- ページ数
- 46ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 13
- ランクイン履歴
-
青春・恋愛47位(2024/05/21)
- あらすじ
- いじめが原因で人を信じられず精神病で苦しむ紫桜(しお)
幼馴染のかなたはそんな紫桜を支え続ける。支え続けるかなたには、ある理由があった。
紫桜はその理由についてある出来事を通して知ることになる。
そして、二人の関係性は少しずつ変わっていく。
幼馴染。
それは恋人でも家族でもない。けれど大切な存在。
そんな幼馴染との時間の中で、紫桜はもう1人ではないと思えるようになり少しずつ2人で成長していく物語。
この作品のレビュー
前半の丁寧な心理描写に一瞬で引き込まれました。 言葉選びがとても繊細で美しく、普段読まず嫌いをしがちな私もすらすらと引っ掛かりなく読むことができました。 最後にはきっと、明日も上を向いていこうと思える。今を生きる現代人に読んで欲しい作品です。
この作品の感想ノート
感想ノート、失礼します。
人との関わり方、距離感というのは難しいものですよね。
ただ疲れてしまったのではなく、虐められたのなら、尚のこと、人と関わることが怖くなってしまう。
そんな紫桜に、家族以外の信頼できる存在がいたことが、紫桜にとっての救いだったのだと感じました。
家族でも友達でも恋人でもない、幼なじみ。
それは特別な存在で、彼がいたから、紫桜は前に踏み出すことができたのだと思うと、改めて信頼できる存在がいることの大切さを教えてもらえた気がします。
紫桜が少しずつ信頼できる存在を増やし、心から笑える日々を過ごせることを願います。
素敵な物語を、ありがとうございました。
お疲れ様です。
僭越ながら、感想を残させて頂きます。
人との距離感は、自分が思っているよりも、離れているもので、少しのきっかけで大きく変わるほど脆いものだと思います。
だからこそ、丁寧に整え、築き上げた関係は、自分の思っているよりも、強固な絆で繋がれて行くものなのだと感じました。
自ら心を蝕みながら、日々の惰性や、息苦しさに、行く宛のない、見渡す限り青が広がる航海をしていたような紫桜、同じような経験をして、自分の過ちに気づき、支える事を誓うかなた。そんな二人を、明るく迎えるみほ、唯一無二の関係が、立ち上がる、前に進める理由を見つけてくれる。
人との関係は煩わしいことも多々ありますが、同じく、こうして満ち足りた気持ちもくれる、表裏一体であり、人の道には必要なもの。
そうして、支え、支えてもらい、平行した道を歩み始めた紫桜の背中は、とても眩しく映りました。
素敵なお時間をありがとうございました!
これからも、ご無理のない範囲での活動、頑張って下さい🍅
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