立ちくらみ、頭痛、異常なまでの体の重さ。
体の異変は、学校へ行く日はもちろんのことだが、行かない日も現れ始め、どんどんと増えていった。

病院に行っても原因は分からず、ずっと抱えたまま過ごしていた。
もちろん、顔色を伺って生きている私はいじめのことなど誰にも話していなかった為、精神的なものだと勝手に個人的な解釈で終わらせていた。

しかし、原因不明のなか病院に通っているうちに、やっと異変の正体が分かった。

簡単に言えば、病気だ。
でも、治らない病気ではない。いわゆる精神疾患。

体の異変について、症状の出方、頻度があまりにも酷かったため、病気と一言医者に言われても正直そこまで驚かなかった。

同伴していた両親はもちろん動揺していた。
当たり前の話だ。娘が急に病気だと言われて、
はいそうですか。
と即座に呑み込める親の方が少ないに決まってる。

そんなことを思いながら、私の心は驚かなかったが、体は正直だった。
病気だと分かり、医者から説明を聞いている間冷汗が止まらなかった。
私はこれほどまでに自分の心が蝕まれていると気付かず、ただ一心に頑張った。だがそれは度を超えているものだった。
それに気づいた私は、自分への理解のなさ、自分の体に起こっている不調に目を背け続けた自分自身を責め、様々な感情が複雑に絡み合う中で私の心は簡単に破壊された。

その日を境に、一気に発作の頻度が上がっていった。