「こんなに沢山あるんだ…。知らなかった。」

一つ一つ確認し、知っているが思いつかなかったものや、初めて知った職業もあった。

「紫桜はこの中で、気になるものはある?」

「んー、どれだろう…。まだ、分からないものが多くて決まらないや。」

正直な気持ちを話すと、かなたは考え始めた。

「うーん、そうだよな。急に言われても決まりきらないのは当たり前だ。そしたら、これからこの中で少しずつ探していくのはどう?」

「たしかに、これだったら少しずつ自分で調べて決められそう…。少し、時間はかかるかもしれないけど。」

「そんなのいいんだよ。将来の事だし、ゆっくり決めればいいよ。」

かなたはそう言ってくれた。