その後はいつも通りお風呂に入り寝る支度をし、ベッドに潜った。

行動はいつも通りだったが、気持ちはいつもと真逆だった。
一日何もせず終わり、また次の夜が来ると実感するお風呂は嫌いだったが、今日は楽しかった花火や泣きあったかなたとの話を思い出し、湯船の中で自分の心もじんわりと温かくなっていくのを感じていた。

ベッドに入って目をつぶる瞬間もいつもとは全く違った。
いつもは明日が来ることへの恐怖で眠れない日もあるくらい、1人で寝るのが嫌だった。
けれど、1人で今日の出来事を思い出し、特別な思い出を胸に秘めて浮ついた気持ちのまま眠りについた。

次の日の朝、私は久しぶりに気持ちよく目覚めることが出来た。
頭がスッキリとしていて、なんだか気分もいい。

それだけ私の中で昨日の出来事が良い意味で大きかったのだろう。

本当に2人には感謝しかない。