「そっか…。確かに、あと半年で体調良くして、学校通って看護の仕事に就くって言うのは現実的に難しいかもしれないな…。
でも、そうやって自分のことを客観的に見て物事を決められるのは本当に凄いことだと思う。そこは自分で自分のこと褒めてやれよな。」

かなたは私の考えを無理に肯定することはせず、ちゃんとかなたの意見をくれた。
それと同時に、決断を下した私を褒めてくれた。

「うん、ありがとう。
だから、看護は諦めようと思ってる。でも、やっぱり人を助ける仕事をしたいって気持ちは変わらなくて…。
他に、私が出来る仕事ってなんだろうって思って今考えて探して、中々見つからなくて困ってる。」

「…ちゃんと前向いてる。」

「え?」

「一番最初にやりたいと思ったことを諦めたとしても、次にやりたいこと、出来ることはなんだろうってすぐ切り替えて頑張って探してるお前はもうとっくに前向いてるよ。
もちろんつまづいたり辛くなること、しんどくなることも沢山あると思う。
それでも前向き直して、必死に自分の未来を探してるお前は立派だよ。」