「よし!3人とも気持ちを言い合ったところで、最後に線香花火と打ち上げ花火やって、ぱーっと今日の花火大会は終わりだ!」
かなたはそう言って、しんみりと雨のような湿った空気を、からっと晴れの空気に変えた。
「そうだね!線香花火やって、最後は盛大に打ち上げ花火やろ!線香花火は一番最初に種が落ちた人が後片付けの罰ゲームね〜。」
「うわまじかよ、罰ゲーム地味に嫌なやつに設定すんのやめろよな…。」
みほの明るい言葉に対して、かなたは急に嫌な顔をした。
「かなたは小さい時から後片付け嫌いだもんね。したくないなら、私とみほちゃんに負けないことだね!」
2人の言葉に便乗し、私もしんみりとした心の空気を吹き飛ばし明るい声を出した。
「紫桜まで乗り気じゃん…。ならやるしかないか!」
私たちの言葉でかなたもやる気になったようで、線香花火対決をすることになった。
同時に火をつけ、初めて私たちの花火で静寂が訪れた。
「…綺麗だね。」
ぽそっと私が呟いた。
「うん。今までの華やかな花火も綺麗だけど、線香花火はまたそれと違う良さがあるよね。」
「わかるなぁ。日本ならではって感じがして、綺麗だよな。小さい花だけど力強い感じが俺は好き。」
珍しく、3人揃ってしんみりと小声で話していた。
そうしていたら、みほが急に吹き出した。
その瞬間、みほの火種が落ちた。
「あー!落ちちゃった!ねぇもう、かなたがなんか、急にそれっぽいこと言うから柄じゃ無さすぎて笑って花火終わっちゃったじゃん〜…。」
「おいなんだよそれ悪口じゃねぇか!たまには俺だって真面目に言うことだってあんだよ!」
その瞬間、かなたの花火も落ちた。
「…ねぇ2人とも、せっかくしんみり線香花火楽しんでたのに結局いつもみたいに騒がしくして落ちちゃったじゃん。」
私は笑うのを必死に堪え、2人みたいに笑った衝動で花火が落ちないように注意しながら言葉をかけた。
「まじで最悪だわ…。俺絶対最後まで残ると思ってたのにみほが邪魔するから終わっちまった。
まぁ紫桜が残ってるから、紫桜の線香花火がどこまで咲いてるか見てようぜ。」
悔しそうに不満げな声をあげながらも、私の花火を見守っていてくれた。
私の花火は、最後まで咲き続けることなく途中で落ちてしまった。
ちょうど、松葉の最中といったところだ。
「うわー、紫桜ちゃんいい所で落ちちゃったね…。でも1番綺麗な所見れてよかった!
うちらの花火速攻で落ちちゃったから紫桜ちゃんのおかげで綺麗な線香花火見れて良かったよ。」
少し興奮気味なみほは、満足そうな顔をしてそう言った。
そこへ槍を投げるようにかなたが言葉を放った。
「まぁ一番最初に種が落ちたお前が後片付けだけどな。自分から提案して負けやがって。」
「うーわ、そうじゃん忘れてた…。自分から提案して負けるとかダサすぎる…。」
さっきまでの満足気な顔から、やる気のない顔へと変わっていった。
「はいはい、やりますよ〜。2人は上の方で座って待ってていいよ。」
潔く気持ちを切り替え、かっこよくみほは片付けへと向かった。
「みほちゃん、ありがとね。足元暗いから気をつけてね!」
「終わったらお前も上がってこいよ〜!」
かなたと2人で声をかけ、一旦3人揃っての行動は終わりを告げた。
かなたはそう言って、しんみりと雨のような湿った空気を、からっと晴れの空気に変えた。
「そうだね!線香花火やって、最後は盛大に打ち上げ花火やろ!線香花火は一番最初に種が落ちた人が後片付けの罰ゲームね〜。」
「うわまじかよ、罰ゲーム地味に嫌なやつに設定すんのやめろよな…。」
みほの明るい言葉に対して、かなたは急に嫌な顔をした。
「かなたは小さい時から後片付け嫌いだもんね。したくないなら、私とみほちゃんに負けないことだね!」
2人の言葉に便乗し、私もしんみりとした心の空気を吹き飛ばし明るい声を出した。
「紫桜まで乗り気じゃん…。ならやるしかないか!」
私たちの言葉でかなたもやる気になったようで、線香花火対決をすることになった。
同時に火をつけ、初めて私たちの花火で静寂が訪れた。
「…綺麗だね。」
ぽそっと私が呟いた。
「うん。今までの華やかな花火も綺麗だけど、線香花火はまたそれと違う良さがあるよね。」
「わかるなぁ。日本ならではって感じがして、綺麗だよな。小さい花だけど力強い感じが俺は好き。」
珍しく、3人揃ってしんみりと小声で話していた。
そうしていたら、みほが急に吹き出した。
その瞬間、みほの火種が落ちた。
「あー!落ちちゃった!ねぇもう、かなたがなんか、急にそれっぽいこと言うから柄じゃ無さすぎて笑って花火終わっちゃったじゃん〜…。」
「おいなんだよそれ悪口じゃねぇか!たまには俺だって真面目に言うことだってあんだよ!」
その瞬間、かなたの花火も落ちた。
「…ねぇ2人とも、せっかくしんみり線香花火楽しんでたのに結局いつもみたいに騒がしくして落ちちゃったじゃん。」
私は笑うのを必死に堪え、2人みたいに笑った衝動で花火が落ちないように注意しながら言葉をかけた。
「まじで最悪だわ…。俺絶対最後まで残ると思ってたのにみほが邪魔するから終わっちまった。
まぁ紫桜が残ってるから、紫桜の線香花火がどこまで咲いてるか見てようぜ。」
悔しそうに不満げな声をあげながらも、私の花火を見守っていてくれた。
私の花火は、最後まで咲き続けることなく途中で落ちてしまった。
ちょうど、松葉の最中といったところだ。
「うわー、紫桜ちゃんいい所で落ちちゃったね…。でも1番綺麗な所見れてよかった!
うちらの花火速攻で落ちちゃったから紫桜ちゃんのおかげで綺麗な線香花火見れて良かったよ。」
少し興奮気味なみほは、満足そうな顔をしてそう言った。
そこへ槍を投げるようにかなたが言葉を放った。
「まぁ一番最初に種が落ちたお前が後片付けだけどな。自分から提案して負けやがって。」
「うーわ、そうじゃん忘れてた…。自分から提案して負けるとかダサすぎる…。」
さっきまでの満足気な顔から、やる気のない顔へと変わっていった。
「はいはい、やりますよ〜。2人は上の方で座って待ってていいよ。」
潔く気持ちを切り替え、かっこよくみほは片付けへと向かった。
「みほちゃん、ありがとね。足元暗いから気をつけてね!」
「終わったらお前も上がってこいよ〜!」
かなたと2人で声をかけ、一旦3人揃っての行動は終わりを告げた。