そんなことを考え、私はぽつりと言葉を零し始めた。

「楽しいって気持ちが勝って、花火が気が付いたらほとんど無くなっちゃったのは確かに悲しいし、なんか寂しい気持ちになる。けど、私は久しぶりに外で遊んで、久しぶりにちゃんと心から笑って楽しんで…。
それが出来たことが、1番嬉しくて来て良かったなって思えたよ。
5人揃って遊ぶのは残念ながら出来なかったけど、それでも私は、2人とこうして久しぶりに遊べて楽しませてくれた2人にとても感謝してるよ。」

…本心を話すのは、やはり勇気が必要だった。
話初めは声が震えた。
それでも話すことを、伝えることを辞めたいとは思わなかった。

この感謝をきちんと2人に伝えることはとても大切だと感じていた。心の中で分かっていた。
2人にきちんと感謝している旨を伝えて知っておいて欲しかった。声を震わせてでも伝えなければいけないと自分を鼓舞した。