「みほちゃん!久しぶり。かなたとはずっと一緒だから嫌でも息が合っちゃうんだよね。ほんと困ってる。」
少し明るい声で返事をした。
病気のことももちろん知っているので、
体調どう?
などと聞かれたくないことを聞かれるとてっきり思っていたが、聞かれなかった。
正直驚いたが、気になっていたとしても私を気遣って聞かなかったことは何となくわかったので、そのまま何も言わないことにした。
「じゃあ行くか〜。みほ、持ってきてるだろ?」
「当たり前じゃん。3人じゃちょっと多いかもしれないってぐらい持ってきたから安心して!」
そういってみほが掲げたのは手持ち花火だった。
「え、まって、今から花火するの?夕方集合だったから夜ご飯食べるとかだと思ってたんだけど…」
驚きから思わず声が出る。
「だってお前、飯行っても全然食わねぇじゃん。だから、みほと話して夏先取りしようってなって手持ち花火することにした!」
なんだが誇らしげなかなたに少々腹が立ったが、手持ち花火になった主な理由が私だったため、文句は何一つとして言えない。
むしろ正直ありがたかった。
言い方こそ少し腹立つけど、やっぱりすごく考えてくれてるよね、私の事。
口では言わないが、心の中で感謝の言葉を述べ、2人について行き歩いて近場の海辺を目指した。
少し明るい声で返事をした。
病気のことももちろん知っているので、
体調どう?
などと聞かれたくないことを聞かれるとてっきり思っていたが、聞かれなかった。
正直驚いたが、気になっていたとしても私を気遣って聞かなかったことは何となくわかったので、そのまま何も言わないことにした。
「じゃあ行くか〜。みほ、持ってきてるだろ?」
「当たり前じゃん。3人じゃちょっと多いかもしれないってぐらい持ってきたから安心して!」
そういってみほが掲げたのは手持ち花火だった。
「え、まって、今から花火するの?夕方集合だったから夜ご飯食べるとかだと思ってたんだけど…」
驚きから思わず声が出る。
「だってお前、飯行っても全然食わねぇじゃん。だから、みほと話して夏先取りしようってなって手持ち花火することにした!」
なんだが誇らしげなかなたに少々腹が立ったが、手持ち花火になった主な理由が私だったため、文句は何一つとして言えない。
むしろ正直ありがたかった。
言い方こそ少し腹立つけど、やっぱりすごく考えてくれてるよね、私の事。
口では言わないが、心の中で感謝の言葉を述べ、2人について行き歩いて近場の海辺を目指した。