進路で悩み苦しむ日々が続いた。

自分には何ができるんだろう。
この身体で、できることはあるのだろうか。
そもそも、進学も就職も向いていないのでは無いのだろうか。

そんな事が頭の中を駆け巡る。
その度に体調を崩した。
何も出来ない自分の無力さを痛感し、心が張り裂けそうだった。
そんな日は、体が鉛のように重たくなり、動かない。
食欲というものも一切湧かず、ただただ自分の体の重さでベッドに押しつぶされ、一日を過ごした。

体調の波と戦いながら、自分のこの先を自分なりに考えている時、かなたと友人たちから遊ばないかと連絡がきた。
正直乗り気では無かったが、このままずっと家にいる日々も身体に良くないと思い、
行く。
とだけかなたへ連絡をした。
そうして、私は久しぶりにまともな外出日が決まった。
それは不安でもあり、でもほんの少しだけ、楽しみだという気持ちも湧いたような気がした。