れとりばりっく!vol.1:犬エルフな少年と義兄の罠師ハンター

異世界ファンタジー

たぬま(狸沼)/著
れとりばりっく!vol.1:犬エルフな少年と義兄の罠師ハンター
作品番号
1723622
最終更新
2024/05/13
総文字数
30,612
ページ数
11ページ
ステータス
完結
いいね数
0
獣エルフの少年冒険者、犬鳴(いなき)レトリバリクス(通称「レト」)。「獣人」覚醒・解放したら狼男のはずがレトリバー犬男、性格と本性の哀しみに途方に暮れつつ死闘。腕力はボチボチなのですが、固有の魔法は回復魔法しか使えません!
さらには魔族・魔王軍との戦い・遊撃戦していたら「そこいらの魔族以上に悪魔のような人間の狩人」と出会う。トラバサミの鉄仮面ヘルメットを被った彼(通称「トラ」のアニキ)は「設置トラップの魔術」を得意とする魔法戦士。単独ながら巧みな戦術で魔族を「狩り殺し」ていくが、ときどき異常な凶暴性で。

「お前ら魔族が人間を食うんだったら、俺がお前らを食ってもいいよな? その頭蓋骨で杯でも作って売り飛ばしてやるよ」

「ダメですよ! 人間辞める気ですか?」

「でも、お前の姉貴と殺した魔族でバーベキューしたぞ?」

「うえええええ! そ、それは臨時の緊急時だけです! 例外です! アクシデントです! そんな野蛮、常習したらダメです!」

暴走するトラを止めるのはレトの役目。
でも囚われていたレトの姉を助けてくれたのはトラで、姉曰く「めっさ優しい」。どうやら犬が好きらしく、獣姿で魔族から檻に入れられていた姉を魔獣狼だと思って救出・溺愛したそうで、翌朝に隣で美女になっていてパニックになっていたそうだけど。

「この剣でどうだ? 俺はもう使わない。重すぎてこの腕じゃもう使えないし」

託される大剣。
トラの片腕は「若枝の義手」、切り落としたのは人間の貴族の気まぐれ・無礼討ちだったのだとか。鍛えて「決め手」に使うはずだった両手持ちの大剣は、一度も振るえないまま、義手からすっぽ抜ける無用の品。

遭遇するドワーフとエルフの娘たち。
川べりで変身した姿で「なんで耳垂れてるんだろう? 見た目だけで敵から舐められそうじゃないか」と苦悩していたら、やってきて隣で「お花摘み」しだす娘たち。
どうやら座ってしゃがんでいたせいで「おとなしい犬」だと誤認されたようで、レトは「どうしよう?」と新たな苦悩。話しかけて手を伸ばしてくるので、ビビって尻もちして変身解除。

「あら、可愛い男の子!」

「おいこら、犬っころめ!」

気丈でおおらかな女性たちで良かった。
でもこのドワーフ戦士の女の子、トラよりあんまり優しくないかも。エルフの魔法使いのお姉さんも、僕の耳で遊ばないで!

※携帯スマホで執筆
あらすじ
獣エルフの少年冒険者、犬鳴(いなき)レトリバリクス(通称「レト」)とトラバサミの鉄仮面ヘルメットを被った魔法戦士「トラ」。ドワーフの戦士娘、エルフの魔法使い、他。

「これって勇者パーティーですよね?」

「じゃあお前が勇者役で」

「え? 僕? でもトラはリーダーで勇者役と違うん? 僕は狼男で回復術だから戦士か僧侶ポジションではないですか? トラの方がだんぜん」

「いや、俺は鬼畜の殺戮者だし」

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